庭曜日

ココロとカラダを健やかにする庭時間

毎日をポジティブに過ごす上で、心身ともに健やかな状態を維持することはとても大切です。
ここでは、近年注目を集める「well-being」の視点で、庭でできる有意義な時間の過ごし方をご紹介します。ぜひ試してみてください。

「well-being」ってなに?

well-beingとは、well(よい)とbeing(状態)が組み合わさった言葉で、身体的・精神的・社会的に良好な状態を表しています。
「状態」としていることからも、一時的・瞬間的にではなく、持続的であることが特徴で、暮らし方、働き方などいろいろな面でその考え方に注目が集まっています。

太陽を浴びよう

太陽の光を浴びると、自然と気持ちの良さを感じませんか。そう、日光浴はwell-beingな生活を実践する上で効果的な習慣のひとつ。ここではその効果についてご紹介します。

太陽の光で生成されるビタミンD

免疫力を高めるビタミンD。実は太陽を浴びることで生成されるということをご存知ですか。食事からの摂取目安は10マイクログラム/日とされていますが、調査によると、現状日本人の摂取量は十分ではないことがうかがえます。天気の良い日は庭に出て、太陽を浴びる習慣を取り入れてみてください。

出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)

セロトニンでリラックス効果も

太陽を浴びると体内で合成されるもう1つの物質がセロトニンです。このセロトニンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させる効果があるとされています。ストレスの軽減や安眠などにも役立つ日光浴は、カラダだけでなくココロの健康維持にもぴったりの習慣です。

出典:厚生労働省Webサイト「セロトニン」

緑に囲まれよう

自然や緑の中で過ごすと、健やかな気持ちになりますよね。その時、カラダやココロにどんな変化が起きているのか。well-beingな生活を実践する上で知っておきたい効果についてご紹介します。

緑で高まる副交感神経

調査によると、リラックスした状態を示す副交感神経の値は、森林の中では都市に比べ1.5倍程度まで高まると言われています。これは大自然でなくても、身近な庭で木々や花を眺めるだけでもある程度の効果が期待できると言われています。

出典:林野庁Webサイト(2010年)

緑や花を見ることでストレスホルモンが低下

ストレスホルモンの一種コルチゾールの値が、森林浴によって低下するということが調査によってわかっています。庭に生い茂る緑や花に囲まれるひとときも、ストレスをやわらげ、心身をリラックスさせてくれる大切な時間。ぜひ日常に取り入れてみましょう。

出典:林野庁Webサイト(2010年)

五感で感じよう

自然の中で過ごしてきた人間にとって、五感を働かせることは当たり前でした。しかし、現代ではその機会が減っていると言われています。そこで、ここでは五感を働かせるwell-beingな習慣をご紹介します。

目から、耳からポジティブな気持ちに

緑を眺めたり、自然の音を聴くだけで、血圧低下や脳を落ち着かせる効果があると言われています。何かに没頭したり、達成感を味わうことで得られる充足感もwell-beingの一面。心落ち着く庭で、読書をしたり家庭菜園にいそしむのもおすすめです。

出典:国立研究開発法人 森林研究・整備機構

嗅覚、触覚、味覚でも自然を感じる

庭で感じる緑や花の香りは心を落ち着かせるのに効果的です。人工的な素材ではなく、石や土など自然由来のものに触れることで、心地よさを感じられます。また、育てた野菜やハーブなど自然の恵みや滋味を口にすることで、心の充足感を味わえます。

出典:国立研究開発法人 森林研究・整備機構

well-beingなひとときを身近な庭で過ごしてみませんか?

心身ともに豊かになる庭のある暮らしはいかがでしたか?この他にも、社会とのつながりという側面を持つwell-beingという意味では、庭でのピクニックに友人を招いたり、きれいに咲く花をきっかけにご近所さんとの触れ合いが生まれたり、庭にはwell-beingな瞬間がたくさん訪れます。ぜひ、楽しんでみてください。

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