






庭という場所が私たちの毎日を豊かにしてくれるように、愛犬にとっても庭で過ごす時間がたくさんの喜びや癒しを与えてくれます。今回はペットのための庭づくりをテーマに、安全のために気をつけたいポイントから、一緒に楽しむためのヒントまで、犬たちが楽しんだりリラックスできる庭づくりのアイデアをご紹介します。









監修
高杉 香代子さん
ドッグコンシェルジュ。16年にわたり「ムツゴロウ動物王国」の運営に携わった後、犬と人間が共生しやすい生活を提案するため、イベントや商品のプロデュースなどの活動を開始。「niwaで過ごす庭曜日」のコンセプトに共感し、今回のコラボレーションが実現。
初めてワンちゃんを飼う方、
遊ばせる方へ
〜心得ておきたいこと〜
愛犬を庭で遊ばせる前に、知っておいていただきたいことがあります。まずは、何よりも安心安全であること。犬は思いもよらない行動をすることがあるため、目を離しても安心できる場所にしておくことが大切です。
庭にリードフックを設置するのもおすすめ。愛犬はもちろん、人間側が慣れるまではリードを繋げる場所があると便利です。そして、水栓と水場をつくるのもおすすめ。水をあげるだけでなく、夏場の水遊びや汚れた足を洗うのに便利です。ポイントさえおさえれば、あとは犬たちと楽しむだけ。楽しい思い出をたくさんつくりましょう。



比較的サイズの小さな犬種にとって、庭はリラックスできる場所であると同時に、走り回ったり、飼い主と遊びながらトレーニングができる運動場のような場所でもあります。元気な子からおとなしい子まで、安心して過ごせる庭づくりのヒントをご紹介します。

走っても安全な足もとに
滑りやすいタイルや不安定で硬い砂利などは、思いきり走り回る犬たちにとって怪我の原因になることも。足や肉球が傷つきにくく、夏も暑くなりすぎない、天然芝や人工芝をしくことをおすすめします。


大きな段差はなくそう
数十㎝の段差なら無理なく飛び越えられる犬ですが、シニア犬やチワワ・ミニチュアダックスフンドのように小さかったり足が短い犬種にとっては障壁になることも。大きな段差がある場合には、スロープや階段を設置してあげましょう。


遊び場をつくろう
庭のスペースは、工夫次第で公園のような遊び場に早変わりします。フラットな庭でボールやフリスビー投げを楽しむ以外にも、犬用の遊具やプールを設置してあげることで遊びの幅が広がります。長めの散歩が難しい夏場や運動不足を感じたときなどにおすすめです。






カラダの大きな犬種の場合、思いきり走り回ったり遊んだりするためにはそれなりのスペースが必要になります。しかし、庭で過ごす目的は運動だけではありません。太陽や風など自然に触れることでリラックスしたり、季節を感じることで被毛の生え変わりが促されたり、庭で過ごすメリットはいろいろ。そんな庭の過ごし方、楽しみ方のヒントをご紹介します。

日向と日陰のバランスを
部屋の中では感じにくい、自然や季節を感じられるのも庭で過ごすメリットです。元来、野生の中で過ごしていた犬たちにとってそんな時間はとても重要です。ただし、夏場などは注意が必要。強い日差しや暑さを凌げるように、植木や犬小屋などで日向と日陰のバランスをとってあげましょう。


目隠しで安心できる空間に
犬たちがリラックスできるのは、自分が安心して過ごせるプライベートな空間です。道路や隣の家などに面することが多い庭だからこそ、柵や塀、木や植物などで庭を隔てて、プライベートな空間をつくってあげましょう。



〜庭づくりで気をつけたいこと〜

監修
高杉 香代子さん
愛犬と過ごす庭だからこそ、花や植木などで見た目もきれいに華やかにしたいものです。しかし、ガーデニングでお馴染みの植物の中には犬が口にすると危険なものもたくさん。ユリ、チューリップ、スイセン、アサガオ、アジサイ、ツツジ、シクラメン、パンジーなどはとても身近な花ですが、犬が誤って食べてしまうと危険な品種です。なるべく選ばないようにするか、置く際には犬が近づかないようなケアを心がけましょう。



庭で元気に遊んだり、一緒にリラックスしたり。そんななにげない時間は、家族の一員である犬たちにとってかけがえのない時間です。天気の良い日が思わず楽しみになる、愛犬との庭ライフをはじめてみましょう。