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スウェーデン式サウンディング試験など地盤調査の方法と費用

夢のマイホームを建てる際に、必ず行わなければならない調査があります。それが「地盤調査」です。
地盤調査とは、家を建てる土地の強度や性質を調べ、地盤沈下などの被害を事前に防ぐための調査です。家を建てた後の、住宅の欠陥に関する苦情の約半分は、地盤が原因のものであると言われています。いくら頑丈な家を建てたところで、地盤がしっかりしていないと意味がないのです。

傾いた家に住み続けていると、知らず知らずのうちに平行感覚が狂ってしまい、めまいや頭痛、さらには自律神経失調症などの甚大な健康被害をもたらす場合があります。また、地盤沈下や家の傾きが起こってしまうと、土地や住宅の資産価値が大きく低下するため、住宅の地盤は本当に大切なものです。今回は3つの地盤調査の方法とおおよその費用などをご紹介します。

スウェーデン式サウディング試験

スウェーデン式サウディング試験

名前の通り、スウェーデンで最初に始まった地盤試験方法です。木造一戸建ての住宅で行われる調査は、ほとんどがこの「スウェーデン式サウディング試験」を利用しています。先端がキリ状になっている鉄の棒を地面に回しながらねじ込み、25cmねじ込むごとに何回転させたかで地盤の固さを計測します。深度10mまで計測可能です。5ヶ所前後のポイントで行いますが、1ヶ所につき所要時間は30分程度なので、半日で終わるとてもスピーディな方法です。作業スペースをあまりとらないため、調査対象が狭い土地の場合にも適しています。また、費用はおよそ5万円前後と、地盤調査の中では最も安価な方法です。

ただし、地中の硬い石などに当たると、固い地盤と勘違いしてしまうことがあります。それを見極める調査員の技量が試される形になるので、調査員によって結果が大きく変わってしまう方法でもあります。

ボーリング調査

ボーリング調査

ボーリング調査は、大きなビルなどを建設する際に多く用いられる地盤調査方法です。
サンプラーを取り付けたロッドを自然落下させながら地中に埋めていき、30cm地中にめり込ませるのに要した打撃数をもとに、地盤を計測する方法です。他の方法よりも深い部分の調査ができます。さらにサンプラーから土を採取し、地中の土の性質を調べるため、正確なデータを手に入れることが可能です。

費用はおよそ15万~25万円程度です。金額に幅があるのは、その土地の性質によって変動するためです。良質な土地の場合は15万程度で済みますが、支持層(上部構造物の荷重に耐える強さを持つ地盤のこと)が深い場合は深く掘り進めなければならないため、費用が高くなるようです。デメリットとしては、他の検査に比べて費用が高額なこと、広い場所を必要とするため、狭い土地ではできないこと、といったところでしょうか。

表面波探査法

表面波探査法

レイリー波探査法とも呼ばれる表面波探査法は、起振器と呼ばれるものを使って、地表から地中に振動波を発信し、地盤の固さを調べる方法です。科学的な方法で数値として現れるため、調査員の技量にはあまり左右されず、一定の正確さを持った方法と言えます。ただし、深いところは精度が落ちるため、表層部での診断となります。費用は10万円弱が目安で、スウェーデン式サウディング試験とボーリング調査の間くらいです。

おわりに

住宅を建てる際は、家の構造や内装などに気を奪われてしまって、地盤のことはあまり考えない場合が多いでしょう。しかし、地盤調査は家が建ってしまった後には行えません。事前にしっかりと調査をして、土地の性質を理解しておくことが大切です。事前に地盤が弱いことが分かれば、適切な地盤改良を行うこともできます。住み心地のみならず、資産価値や健康にも密接に関わってくることですので、事前の地盤調査は気を抜かずにしっかり行いましょう。

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